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長崎県をDynamic Nagasakiとして見つめ直します。現在おっさんがちゃんぽん食べ歩いています。乗り物、旅行、自転車、ジョギングも!

うどん 花水喜【新規開店】讃岐風のうどんに九州のテイストを

長崎うどんから讃岐風うどんへ

毎週お世話になっている店の弟子にあたる料理人が新しく店をやるというので、行ってきたのである。Covid-19の蔓延防止等重点措置の期間に前後して、北九州や香川県まで研究旅行へ出ていたという話だけは小耳に挟んでおり、どうなったろうかと気にはしていたのである。花見の席で同席させていただいたのだが、香川というのか関西のうどん屋の食べ歩きにレシピ開発にと勤しんでいたのであろう、体格はよくなっていたのだから、良いものができたのだと思っていた。ようやく、4月21日にプレオープンし最初の週末を迎えたところであった。

うどん 花水喜 外観

長崎のうどんというと、福岡のものともまた異なるし、五島のものともまた異なるのが一般的である。甘めの出汁をスープとしてあり、白く、どこかけばだっていそうなくらい、気怠そうにスープの中に浮かんでいるのが通例で、トッピングは大抵、ワカメやらイタツケやらが申し分ほどに載っているのが通例であり、福岡のものともまた異なる。今回新規で開店した「うどん 花水喜」は本格的な讃岐のスタイルを基調に、九州のうどん屋でもよくあるスタイルを載せて、長崎の人々にもより身近に讃岐風を広めようというのが伝わってくる店であった。

うどん 花水喜 店内風景

メニューは「かけ」と釜揚げ、ぶっかけとザルとが用意されており、後からトッピングとして載せるスタイルである。大盛りとなると2玉となるらしい。

パーテーションに貼られたメニュー表

うどんの麺は縁どりがしっかりと見えるのだが、どこか透明感のある筋が見ていて綺麗なもので、喉越しもさらりとしている。太さは長崎のものに比べると半分ほどとされており、讃岐のチェーンや市内の讃岐うどんを謳う店などから見てもコシはやや弱く感じるようになっており、グダグダのうどんに馴染みがある市民への歩み寄りがあるのであろう。

花水喜 肉、海老天、ごぼう天載せ

汁や具材は、もともと日本料理店「のさ庵」の料理長であったのだから、さすがという出来である。肉は牛肉を生姜を効かせて炊いてあり、牛蒡は細切りに香りが出るように、エビは大きく見えて座りが良いように揚げてある。汁は長崎を意識しているのか甘さが感じるほどに仕上げてある。

薬味などは柚子胡椒を添えるようになっており、かしわ飯と合わせて、九州らしさがにじんでいる。讃岐に九州のスタイルを合わせてきているのも面白いが、本場の人にはうどん屋ではないとお叱りを受けそうである。

薬味には柚子胡椒が添えられる

店の敷地の外には水神さまの祠が見られる


うどん 花水喜 店情報

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