#dynamic_Nagasaki

長崎県をDynamic Nagasakiとして見つめ直します。現在おっさんがちゃんぽん食べ歩いています。乗り物、旅行、自転車、ジョギングも!

【ながさきのみなと】 対馬やまねこ空港

対馬やまねこ空港

現在の空港は1975年に開港した長崎県内でも最北端の空港である。対馬島内の山岳部、白蓮江山一帯を切り拓いて造成された空港である。離着陸時には玄界灘を眺めながら、岩のゴツゴツした対馬特有の陸地とシダ状に入江の入り組んだ入江からなるリアス式海岸を望むことができる。

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冬の玄界灘を超えて降下する

水上空港時代の対馬空港

もともとは水上空港であり、1964年、長崎航空がGrumman G-21 Goose JA5063 が長崎線を運航開始した。この頃は大村飛行場と呼ばれた頃であり、大村湾内での水上を離発着していたという。中日本航空が保有し、長崎航空へリースされていた機体のようである(以下のサイトからのスクリーンショットを掲載する)

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長崎航空の文字が見える貴重な写真である

http://hikokikumo.net/a5601-3-Konan-G21A.htm

その後、1966年には、Grumman G-73 "Mallard" JA5090 が短期間、対馬ー壱岐ー大村を結んでいたという。水上機の時代が終焉を迎え、長崎県内ではごく短期間での利用であったようだ。同水上滑走路は防衛省へ移管された。

滑走路は1900m X 45mであり、開港当初は1500mであった。当時の全日本空輸により、YS-11を機材として、福岡線が運航された。1976年には週二便で長崎線が開設され、当時は全日本空輸による運航であった。1983年に滑走路が1900mへ延伸され、ジェット化が可能となった。その後、DHC -8-400の導入により、ジェットとプロペラの時期が入り組んでいる。

2003年のエアーニッポン(ANK)の長崎線から撤退により、ORCが就航した。

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対馬ヤマネコ空港 ランプサイド

対馬空港からの航空路

対馬ー福岡間、対馬ー長崎間が運航されている。福岡対馬線はANAの機体、DHC-8-400を使用し、ORCの運航乗務員により運航されている。長崎対馬線はORCの機体、DHC-8-200とANAの機体、DHC-8-400を使用している。

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就航するORC

対馬やまねこ空港の館内

ANAのハンドリングによるチェックインから誘導など全ての業務が行われている。館内の2階には土産物店があり、名産の干し椎茸やアナゴなども売られているのは印象的である。

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エプロンの様子 地上まで降りて徒歩にて搭乗する

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対馬空港 エプロンへ進入してくる旅客機

アクセス

対馬空港から対馬市内各所へのアクセスは非常に悪い。公共交通機関では唯一のバス路線である対馬交通は、航空便との接続を想定したものではない。航空便の遅延が生じた場合には、連絡バスではないため、時刻表通りにバスは出発してしまう。ある一定程度の頻度で運行しているが、バスの利用については時刻表にてあらかじめ確認をしておいた方が良いだろう。

http://tsushima-traffic.com

タクシーでの利用となるが、このタクシーも台数が少なく、厳原方面から呼び寄せるようなことになることもある。ジェットフォイルで3時間弱の旅となることも考えると、福岡からであれば、船便での利用も選択肢に入るだろう。

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2020年上期の時刻表

長崎空港の運用時間拡大の実証試験に伴い、夜間便と早朝便が運航されていた。2022年 1月7日から28日までの金曜日にORC59便と60便として夜間便が運航され、2022年1月11日から31日までの月曜日(10日は休日のため火曜日11日に運航)にORC55便と56便として運航された。航空アクセスの確保のために、県営バスが長崎市内と長崎空港を結んでいた。

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