#dynamic_Nagasaki

Dynamic Nagasakiを見つめ直します。現在おっさんが意味なくちゃんぽん食べ歩いています。

長崎県でちゃんぽんを巡る その55 させぼっくす99 天津包子 なつかしのちゃんぽん

レストラン休業中の天津包子

天津包子は佐世保でも老舗の中華料理店である。雅叙園と天津包子が大規模な中華料理店の二巨頭として、京町エリアでの威容ある様を見せてきたが、雅叙園は2014年3月で閉店した。大宴会場を有し、長崎市のちゃんぽんストリートのちゃんぽん御殿もかくやという経営であったのだろうが、現代の社用・家族用の縮小などにより、大規模な店舗を維持するのが困難になったのだろう。大抵の宴会は雅叙園であったように思われるが、もうすでに歴史の一ページとなってしまった。

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天津包子 紹介したセントラルホテルの並びである

さて、天津包子は1954年創業で、日本のどこにでもあっただろう、満州からの引き揚げしてきた方が始めた中華料理店である。佐世保は当時、針尾島で、検疫を受け、ハウステンボス付近にあったという援護局で待機し、南風崎駅から日本各地に散っていったという、引き揚げ港としての歴史も有している。引き揚げ港としては舞鶴が有名であるが、朝鮮半島からの引き揚げ港であった博多とほぼ並ぶ数の、1,391,646もの人が佐世保の地で、日本の土をふんだという。満州から引き上げてきた彼らが始めた中華料理店は、日本各地の中華料理文化の一翼を担ってきたのである。ちゃんぽんストリートとしてテーマパーク化しつつあるような日本の古くからの中華街、池袋に代表される新興華僑の集簇地、そして、満州や大陸の経験のあるものが始めた中華料理店は、ホテルや高級中華のような高みももちろんあるのだが、日本における町中華のジャンルとして立派にその一角を占めている。

天津包子は巨大化した町中華の一つである。ジャンボ餃子をメインに、各種中華料理と長崎市発祥のちゃんぽんまでをカバーするメニューで、昭和の右肩上がりの世相を垣間見れる。一般的になった酢豚や青椒肉絲などから、カニの辛味炒めまで、さまざまな料理が並んでいた。Covid-19下で、一度、休業となり、サセボックス99での冷凍ぎょうさの販売と簡易メニューの提供を行っている。

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サセボックスに入っている店

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カウンターの向こうに調理場がある

dynamic-nagasaki.hatenablog.com

させぼっくす99の天津包子のちゃんぽん

具材は、キャベツ、モヤシ、玉ねぎ、にんじん、ほうれん草、豚肉、ちくわ、かまぼこ、ゲソなどである。麺はやや黄色の唐灰汁弱目のちゃんぽん麺である。スープは甘い。鶏ガラと豚骨からなるらしいコッテリ甘めのスープである。野菜の歯触りが残る程度に火が通っている。甘いスープがたっぷりと絡む様は長崎市内ではそろそろ見られなくなってきた、古い部類のちゃんぽんかもしれない。

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天津包子のちゃんぽん

 

器は、天津包子のロゴの鳳凰がポイントの中華向けの白磁のどんぶりである。

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ジャンボ餃子

天津包子の名物といえば、オープンキッチンで次々に焼き上げられていた餃子だろう。大陸的なモチモチとした厚手のカワにニンニクの入っていない、肉肉しいアンコが特徴であった。水餃子より焼き餃子の方が日本人の好みであったろうから、緩くなるほどに使い込まれた軍手で次々に餃子をあげていたのは子供だけではなく、じっと眺めてしまうだろう。

させぼっくす99の店情報

佐世保相浦中里インターに隣接する道の駅、させぼっくす99のフードコートに出店されており、こちらでいただける。

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エントランス

天津包子の店情報

Covid-19下で、休業をしていた店舗であるが、現在は持ち帰りの専門店として営業を再開した。

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