#dynamic_Nagasaki

Dynamic Nagasakiを見つめ直します。現在おっさんが意味なくちゃんぽん食べ歩いています。

サセホ文化(仮) その3 ステーキサロン アサクラ

ステーキのサルーン

ステーキハウスやレストランというところが佐世保には多いが、ついにはステーキサロンなる業態があるのである。ゆっくり語らいながら、ステーキを味わうことができそうな雰囲気と、かつてのアメリカ的なサセホの空気が店内の各所に残っている店である。

佐世保には、鉄板焼きの店がほとんどないのである。出来ても長続きはせず、ステーキハウスのくくりの店が長く看板を掲げており、地元の人の好みは目の前で見栄え重視で焼かれるものより寡黙にマスターが焼いてくれるものの方なのだろう。

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アサクラ店頭

 題名のサセホ文化(仮)というのは筆者が勝手に作り上げている概念であり、まだ未完の定義であり、現在研究中であるから、以下の記事で確認をお願いしたい。

dynamic-nagasaki.hatenablog.com

アメリカの古いダイナーのような雰囲気があちこちにありながら、店は小さめで、見せる料理、古式ゆかしいフレンチのような目の前で調理をする様もサービスであり料理であるという、米仏の雰囲気がどことなく混じっている。通されるU字型のカウンターにはそれぞれにスポットライトで光が落ち、中央部には氷の上に載せられた果物や野菜がみえている。その奥にストウヴがしつらえてあり、大半の客はシェフの手元が見えるようになっている。

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Uの字型のカウンター 氷の上の食材やほとんど手元が見えるキッチン

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ストーブの上で、次々に料理していくのを眺める

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アサクラのメニュー

レモンステーキセット

 メニューを見ていても、なかなかのボリューム感である。佐世保という軍港らしい、炭水化物だけではなく、腹一杯美味しいものを食べさせようという点も、サセホ文化(仮)の要素なのかもしれない。サセホ文化(仮)が勃興していた、昭和の中期、高度経済成長期の佐世保、日本での御馳走がなんだったのかを見返すことができるフルコースだった。

サラダは、今時は珍しい果物を使ったサラダである。ドレッシングはフレンチドレッシングとイタリアンドレッシング(自家製のようだ)を共にかけるスタイルで、アメリカ的な雰囲気である。

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フルーツの載ったサラダから

ポタージュというのが、あまり好きではないのだが、アサクラのスープは、南瓜のスープをベースに程よく出汁で伸ばしてあり、野菜が浮かべてあるスタイルである。

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南瓜のポタージュ風のスープ

レモンステーキというが、いわゆる、佐世保レモンステーキではない。れすとらん門のレモンステーキはその元祖と言われるが、熱した鉄板に薄い牛肉片を載せて、すき焼きのように調理し、レモン汁と醤油ベースのステーキソースで熱いうちにいただくというスタイルとは違う。客の好みの焼き加減は特には聞かず、厚めの肉を、最近は見なくなったような鉄の厚いフライパンで綺麗に焼き上げていく。その肉汁はそのまま、ストックされているステーキソースに投入され、ソースにはさらなるコクが蓄積されていくというものである。感心しながら眺めていたら古式ゆかしい、いわゆるステーキの皿はかうだという雰囲気でサービスされた。肉は焦げ目と中の赤身の残り具合のバランスが良い。ライスをソースに絡めて、いただくのが良い。

ステーキの焼き加減を訊かれることがおこがましいように思えるくらいの、焼き加減で仕上げるのも、サセホ文化かもしれない。

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アサクラのレモンステーキ

デザートにはババロワ。コーヒーは本当のアメリカンである。ババロワなんて佐世保以外で味わっていない気もする。

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デザートには、コーヒーとババロア

「ご飯は大盛りね」

若く見られたのだろう、ご飯をよそうおかみさんに「ご飯は大盛りね」とおっしゃるシェフの声が印象的だった。ただ、これも、みなさんレモンステーキのソースに浸しながら食べるようで、ソースもおかわり可、ご飯もおかわり可能、無限にステーキソースでお腹いっぱいまでができるようである。

店情報

パンナム機内食を思い起こさせるような、イセおまかせ料理などというのもあるようで、なかなか興味深い。1970年代の佐世保、日本、世界の雰囲気がどことなく残る店内であり、サービスであるから、早めに再訪したい。

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